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取引“強制終了”制度を一旦停止 中国

2016年1月8日 4:48
取引“強制終了”制度を一旦停止 中国

 中国の上海証券取引所などは7日、今年から導入した株価が急変動した場合に取引を強制的に打ち切る制度をいったん停止すると発表した。この制度は、導入4日で2回も取引が打ち切りとなるなど、市場に混乱を招いていた。

 中国の上海と深センの証券取引所で、8日以降の停止が決まったのは「サーキットブレーカー」制度。この制度は、上海と深センに上場する有力企業300の銘柄で構成される指数が、前の日に比べて5%変動した場合、15分間取引を停止、再開後さらに7%まで変動幅が広がった場合、その日の取引を強制的に打ち切るもの。

 去年夏の株価急落を受け、急変動を抑制する目的で今月4日に導入されたが、わずか4営業日で2回も取引が強制終了となる結果となり、「かえって投資家のパニック売りを加速させた」と指摘されていた。

 中国証券監督管理委員会は、停止の理由について「マイナスの影響がプラスの影響よりも大きい」としている。