来日したイギリスのハモンド外相が日本テレビの単独インタビューに応じ、制裁の強化により北朝鮮を孤立させるべきとの考えを示した。

　ハモンド外相は、核実験を行った北朝鮮に対し、今後、どう対応するのだろうか。８日、イギリス大使館で単独インタビューをした。

　ハモンド外相「水爆の実験に成功したとする北朝鮮の主張はウソだ。もし水爆の実験だったとしたら、失敗している。（Ｑ：イギリスとしての次にどういう対応を取る？）すでにロンドンにいる北朝鮮の大使を呼び出して抗議した。今後は国連安保理を通じて、他国と協力して北朝鮮の行動を非難し、北朝鮮への制裁をより効果的にする方法を考える」

　その上でハモンド外相は、北朝鮮に対する今後の対応について、このように話した。

　ハモンド外相「私たちはイランの核問題を解決した。次は北朝鮮の核問題解決に力を入れるべき。私たちにはできるし、やらないといけない」

　さらに、韓国が北朝鮮に対して宣伝放送を再開したことは事態をエスカレートさせるので逆効果であり、制裁の強化により北朝鮮を孤立化させることが大切だとの考えを示した。

　一方、イギリスは今、ＥＵ（＝欧州連合）からの離脱を問う国民投票という大きな問題に直面している。経済力のあるイギリスが離脱することになれば、ＥＵの存在意義自体にも疑問符が付きかねないが、ハモンド外相はＥＵ残留に向けて自信を見せた。

　ハモンド外相「ＥＵ改革案について、イギリス国民の納得できる合意を得る自信がある。早ければ今年の後半にもＥＵ離脱について国民投票をする」

　北朝鮮問題、そしてＥＵからの離脱など難しい課題を抱えるイギリス。ハモンド外相の外交トップとしての手腕が問われている。