パキスタン南西部のポリオの予防接種の拠点近くで１３日、自爆テロとみられる爆発があり、警備中の警察官ら少なくとも１５人が死亡した。

　爆発があったのは南西部の都市クエッタ。地元警察などによると１３日午前、ポリオの予防接種の拠点近くで停車中の警察車両にバイクに乗った男が近づき、爆発したという。この爆発で警備中の警察官ら１３人を含む少なくとも１５人が死亡した。地元警察は自爆テロとみて調べている。

　パキスタンでは現在もポリオが撲滅できておらず、予防活動が行われているが、現地ではワクチンに不妊薬が含まれているとの迷信があり、イスラム過激派組織は「ポリオ撲滅運動はアメリカによる陰謀」などと主張。これまでも関係者らをたびたびテロの標的としている。