核開発問題をめぐり、イランと協議を行ってきた欧米など６か国は、イランに対する制裁を１６日、解除した。イランが、制裁解除の条件となっていた核開発を制限する作業を完了したことを受けたもの。

　イランへの制裁解除をめぐっては、イランが保有していた濃縮ウランを削減し、核兵器の原料にもなるプルトニウムを生産できる設備を撤去するなどの作業を行うことが条件となっていた。

　これについて、ＩＡＥＡ（＝国際原子力機関）は１６日、イランが作業を完了したと発表し、続けて、欧米などは原油の禁輸や金融制裁などを直ちに解除することを明らかにした。２００３年に核兵器開発疑惑が発覚して以来、協議が続けられてきたイランの核開発問題は解決に向け大きな節目を迎えた。