北朝鮮のミサイル施設で発射への新たな動き
北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射予告について、アメリカの研究機関は3日、北朝鮮北西部の施設で、発射に向けた新たな動きが確認されたことを明らかにした。
北朝鮮は、今月8日から25日の間に人工衛星の打ち上げと称して、事実上のミサイル発射を予告している。
こうした中、アメリカの北朝鮮研究機関「38ノース」は今月1日に撮影した北西部・東倉里のミサイル発射施設の衛星写真を公表した。発射台近くにあるミサイルを組み立てる建物の周辺に先週から車両が増え、バスなど9台が確認できるとしている。これは4年前のミサイル発射前にも見られた兆候に似ているという。
発射台の一部はカバーがかけられたままで、人の動きもないということだが、通告した期間内に発射を行える状態にはあると分析している。
一方で国連の潘基文事務総長は3日、「深刻で混乱のもととなる事態だ」との声明を発表し、北朝鮮に自制を求めた。