死者26人中24人が同じビルで犠牲 台湾
台湾南部を襲った地震は、発生から丸一日がすぎた。被害は特定のビルに集中している。
被害が大きかった台南市では、多くの建物で被害が少ない中、16階建てのビルだけが横倒しになった。今回の地震ではこれまでに26人の死亡が確認されているが、そのうち24人がこのビルで犠牲になっている。
また、依然として120人以上が行方不明だが、その多くが横倒しになったビルの中にいるとみられている。台南市内では、地震で9棟のビルが倒壊したが、このビル以外の捜索はすでに終わっている。
日本時間7日午前11時半ごろには、このビルで地震発生から30時間ぶりに、32歳の男性が救出された。意識ははっきりしていて、病院に搬送されている。
一方、ビル内には危険で捜索隊が近づけない部分もあり、捜索は難航しているという。被害が局地的なため、地元メディアなどがビル自体の欠陥も指摘する中、懸命の捜索が続いている。