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金正日総書記誕生日で「ミサイル成果」誇る

2016年2月16日 13:17
金正日総書記誕生日で「ミサイル成果」誇る

 北朝鮮は16日、金正恩第1書記の父、金正日総書記の誕生日を迎えた。祝賀ムードの中、あらためて衛星の打ち上げと称するミサイル発射の成果をアピールしている。

 国営テレビでは誕生日を祝う大会の様子を15日夜から繰り返し放送し、「人工衛星の打ち上げ」が金正日氏の誕生日を輝かしく飾っていると強調した。

 また、16日朝の労働新聞は1面に金正日氏の写真を大きく掲載した。記事は金正日氏の最大の業績は、権力の「継承問題を完璧に解決したこと」として、金第1書記の指導者としての正統性をアピールした。

 中国の北朝鮮国境の町でも、核実験やミサイル発射を祝う市民の声が聞かれた。

 中朝国境の街、中国・丹東で取材した北朝鮮市民「将軍様(金正日氏)を恋しく思う。水爆、衛星の打ち上げに誇りを感じる」

 一方、韓国では朴槿恵大統領が国会で演説し、制裁強化の考えを示した。

 朴大統領「(北朝鮮と共同運営していた)開城工業団地の操業中断は、今後、国際社会と共にとっていく制裁措置の始まりにすぎない」

 朴大統領は、国連安保理での北朝鮮に対する制裁決議の議論が前進していないことを念頭に、「国際社会の制裁に依存してはならない」と強調し、さらなる独自制裁をとる考えを明らかにした。