英離脱回避のEU改革案 全会一致で合意
イギリスがEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱を防ぐために求めていた改革について、EUは19日の首脳会議で、大筋で認めることを全会一致で合意した。
イギリスでは、急増する移民などへの国民の不満が高まっていて、キャメロン首相は、EUに対し、移民への社会保障を一部制限することなどを柱とする改革案を求めていた。会議では、これを大筋で受け入れ、経済の緊急事態などの際に移民の社会保障を4年間制限することや子ども手当を減額することなどで全会一致で合意した。
キャメロン首相「EU内で特別な地位をイギリスに与える合意だ」
EU内にはイギリスの要求に反発もあったが、EUのトゥスク大統領は「EUとイギリスのつながりを破壊することは相互利益に反する」として最終的にイギリスに配慮した形。EU残留をめざすキャメロン首相は、20日、今回の合意を国民に説明した上で、6月にも行う国民投票でEU離脱の是非を問う考え。