EU離脱是非問う英国民投票 6月23日に
イギリスでEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱の是非を問う国民投票が、6月23日に行われることが決まった。キャメロン首相は残留を呼びかけているが、世論は二分されていて、先行きは不透明。
イギリスでは、EUに加盟していることで東ヨーロッパなどからの移民が急増しているとして、国民の不満が高まっている。このため、キャメロン首相は移民の流入を減らすことを狙って、移民の社会保障を今後制限することなどを盛り込んだEU改革案を提出し、19日にEUは合意した。
これを受け、キャメロン首相は、イギリスに有利な合意を勝ち取れたとして、EUからの離脱の是非を問う国民投票を6月23日に行うと発表した。
キャメロン首相「改革後のEUで、イギリスはより安全に、より強くなり、経済も上向くだろう」
ただ、最近の世論調査では、残留、離脱で世論は二分されている。
EU残留・賛成の市民「EU離脱は完全に間違いだ。多くの恩恵をEUから得られる」
EU残留・反対の市民「EUの残留には反対だ。イギリスから多くの国に金が流れてしまった」
キャメロン首相としては今後、どこまでEU残留支持を広げられるかが焦点となる。