FIFA 新会長にインファンティノ氏選出
幹部の汚職に揺れるFIFA(=国際サッカー連盟)の会長選挙が26日、スイス・チューリヒで行われた。長年、会長に君臨したブラッター氏の後任に、ヨーロッパサッカー連盟のインファンティノ事務局長(45)が選出された。
前任のブラッター氏と同じスイス出身のインファンティノ氏は、事務局長を務めるヨーロッパサッカー連盟の全面的な支援を受け、アジアサッカー連盟会長のサルマン氏らを破り、新たな会長に選出された。
インファンティノ氏「絶え間なく努力することを、まず私から始める。全ての協会などと協力し、FIFAはサッカーを取り戻し、サッカーもFIFAを取り戻す」
FIFAを巡っては、幹部が汚職事件で起訴されたほか、ブラッター前会長も不正な報酬を側近に支払ったとして6年間の活動停止処分を受けている。インファンティノ氏は「資金を厳格に管理し、幹部の報酬などについても透明性を図る」などと訴えたが、総会では、信頼低下を背景に、財政的に厳しい状況にあると報告された。
信頼回復に向け、起死回生のゴールを決められるかどうか。45歳の新会長には世界中から厳しい視線が注がれる。