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ジカ熱 妊婦に感染地域への渡航自粛を勧告

2016年3月9日 13:29
ジカ熱 妊婦に感染地域への渡航自粛を勧告

 WHO(=世界保健機関)は8日、感染症のジカ熱が小頭症などに関連している可能性が高まったと発表し、妊婦に対して感染地域に渡航しないよう勧告した。

 南米を中心に感染が広がっているジカ熱を巡っては、感染した妊婦から小頭症の子どもが生まれたケースが報告されていて関連性が指摘されていた。

 これについてWHOは8日、研究の結果、ジカ熱が小頭症などの胎児の異常に関係している可能性が高いと発表した。ウイルスは妊婦の羊水から検出されていて、胎盤を通じて胎児の脳に影響をおよぼすと結論付けられるという。

 また、ウイルスの感染ルートについて、蚊を媒介にして広がる以外に、性交渉によって感染する可能性が、これまで考えられていた以上に高いとしている。

 最終的な結論には更なる研究が必要だとしているが、WHOは妊婦に対して感染地域に渡航しないよう勧告した。

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