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「イスラム国」が大量虐殺 米が公式認定

2016年3月18日 9:30
「イスラム国」が大量虐殺 米が公式認定

 アメリカのケリー国務長官は17日、過激派組織「イスラム国」がイラクなどで大量虐殺を行ったことを公式に認める声明を発表した。

 「イスラム国」による大量虐殺について、アメリカ政府はこれまで公式には認定してなかったが、ケリー長官は、国務省の元に集められた情報の見直しを行い、結論づけたと説明した。

 またケリー長官は「イスラム国」が、イラクで数多くのクルド人系の少数派住民を殺害したほか、数千人の女性を奴隷にしたなどと改めて非難した。

 ケリー国務長官「重要なことは『イスラム国』を止めさせることだ。関係国が大量虐殺に反対するために結束しなければならない」

 さらにケリー長官は、真実を明らかにするため、独立機関による調査や法廷で訴追することが必要だと強調した。

 アメリカ政府は2004年にもスーダンのダルフールでの紛争で「大量虐殺」が行われたと認定している。