パナマ文書流出で 英首相の辞任求めデモ
いわゆる「パナマ文書」が流出し、タックスヘイブン(租税回避地)での各国の政治家らによる課税逃れが指摘されている問題で、流出によりイギリスのキャメロン首相がタックスヘイブンのファンドに投資したことを認めたのを受け、9日、首相の辞任を求めるデモがロンドンで行われた。
主催者によると9日、ロンドンの首相官邸周辺で行われたデモには、約4000人が集まり、過去に、父親が設立したタックスヘイブンのファンドに投資をしていたことを認めたキャメロン首相の辞任を求めた。
デモ参加者「みんな怒っている。全ての人が適切に税金を払うよう、政府は対策すべきだ」
キャメロン首相は課税逃れの対策強化を進めていた上に、当初、タックスヘイブンへの関与を否定していて、イギリスメディアによると、野党は、「国民への説明責任を果たしておらず、道義的に問題だ」などとして批判を強めている。