ケイコ・フジモリ氏、過半数に届かぬ見通し
南米・ペルーの大統領選挙は開票作業が行われ、フジモリ元大統領の長女、ケイコ・フジモリ氏が他の候補に大差をつけて首位に立っている。しかし、当選に必要な過半数には届かず、決選投票にもつれ込む見通し。
ペルーの大統領選挙は開票率40%現在、ケイコ氏が得票率39%で、24%のクチンスキ元首相に15ポイントの差をつけ首位に立っている。
ケイコ氏は日系人のフジモリ元大統領の長女で、抜群の知名度を背景に経済成長や治安対策を訴えて幅広い支持を集めた。しかし、地元メディアによると当選に必要な過半数には届かない見通しで、その場合、6月に2位の候補との間で決選投票が行われる。
ケイコ・フジモリ候補「決選投票は変革と未来を選ぶため投票してほしい。ペルーを未来に向かって前進させるためだ」
ペルーでは、フジモリ元大統領の強権的な政治手法に対する根強い批判がケイコ氏へのマイナス感情につながっていて、決選投票で勝利できるかは不透明。