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スー・チー氏、少数民族との「和平」強調

2016年4月18日 18:04

 ミャンマーの事実上の最高指導者アウン・サン・スー・チー氏が18日、テレビ演説し、60年以上、対立してきた少数民族との和平が最優先課題だと述べた。

 スー・チー氏は18日、ミャンマーの新年にあわせて国営テレビを通じて演説し、「もっとも重要なのは国民の和解だ」と強調した。ミャンマーでは少数民族の武装勢力の一部が自治権を求めて60年以上にわたって、軍事政権との戦闘を続けてきた。一部の武装勢力は、スー・チー氏が主導する新政権との停戦協議には応じる考えで、スー・チー氏も積極的に話し合う考えを示した格好。

 また、「和解のプロセスと真の連邦制民主国家設立は密接な関係にあり、憲法を改正する必要がある」と述べて、憲法の改正にも意欲を示した。

 スー・チー氏が国民に向けて演説をしたのは、先月30日の新政権発足後初めて。