日本のメディア「独立性に懸念」国連報告者
日本での表現の自由を調査した国連の特別報告者が19日、都内で会見し、日本のメディアの独立性に懸念があると述べた。
国連の人権理事会で表現の自由を担当する特別報告者でアメリカ・カリフォルニア大学の教授であるデビット・ケイ氏は、先週、来日し、メディア関係者や政治家らに会って日本での表現の自由について調査を行っていた。
調査を終えて会見したケイ氏は面会したジャーナリストの多くが匿名を希望して調査に応じたことを明らかにした。
さらに、複数のジャーナリストからは「国民的な関心の高い原発や安全保障などの問題を報じる場合に圧力を感じる」との声があがったと述べた。
ケイ氏は、日本ではインターネットでの表現の自由度が高いと評価したが、一方で、メディアの独立性が必ずしも保たれていないとして懸念を示したもの。
ケイ氏は、報告書をまとめ来年、国連人権理事会に提出する予定。