ネパール大地震1年 追悼式で首相ら黙とう
死者8800人を超える被害が出たネパール大地震から25日で1年。各国からの支援が続く一方、ネパール国内では暴動が起きるなどして復興は進んでいない。
首都カトマンズでは24日、歴史的建造物の塔が倒壊して130人以上が死亡した現場で追悼式が行われ、オリ首相や市民らが犠牲者に黙とうをささげて、花を手向けた。
1年前の4月25日に起きたネパール大地震では8891人が死亡し、約60万戸の住宅が被災した。日本が総額1400万ドルの緊急無償資金協力をするなど、外国からの支援が寄せられているが、ネパール政府の復興方針が今年2月にようやく固まるなど、対応に遅れが出ている。
また、南部の少数民族が憲法改正をめぐって暴動を起こしたために、物資の供給が滞る事態も起こるなど、復興には、まだ時間がかかるとみられる。