拉致問題早期解決へ…家族ら国連で協力訴え
アメリカ・ニューヨークの国連で4日、北朝鮮による拉致問題などを議論するシンポジウムが開かれた。日本からは拉致被害者の家族らが出席し、一日も早い解決に向けて国際社会に協力を訴えた。
シンポジウムには加藤拉致問題担当相や国連関係者などが出席する中、横田めぐみさんの弟・拓也さんが発言し、拉致問題解決に向けて国際社会に協力を呼びかけた。
横田拓也さん(47)「私たちどんなことをしてでも救出の努力を行う義務と責任があります」「一番苦しいのは助けを待っている被害者たち本人です。どうか見捨てないでください。一日でも早くふるさとの地を踏み、家族が抱き合えるように、皆さまの力をお貸しください」
また、国連で北朝鮮の人権問題を担当するダルスマン特別報告者は、今年2月に北朝鮮が拉致被害者らの調査中止を発表したことに触れ、「家族の悲痛は想像を絶するもの」と述べた。その上で、国際社会が連携して北朝鮮の指導者の責任を追及していく必要性を強調した。