ロンドン市長にカーン氏 イスラム教徒は初
イギリス・ロンドンで任期満了により行われた市長選挙の結果が7日に発表された。初めてイスラム教徒の市長が誕生することになる。
ロンドンの新しい市長に選ばれたのは、パキスタン系のイスラム教徒で弁護士出身の下院議員、サディク・カーン氏。選挙戦は野党・労働党が推すカーン氏と、与党・保守党が推す富豪で下院議員のゴールドスミス氏の事実上の一騎打ちとなった。与党側が、カーン氏をイスラム過激派と結びつけようとするなど攻撃したのに対し、カーン氏側は「人種差別だ」と応戦し、激しい選挙戦の末、7日、市長の座を勝ち取った。
ロンドンを含む西側諸国の首都でイスラム教徒の市長が誕生するのは初めてで、地元メディアは「人種差別を克服した首都の新しい王者」などと報じている。カーン氏は「すべての市民の暮らし向きが良くなるようにしたい」と勝利宣言した。