独・仏で洪水 ルーブル美術館も営業休止へ
ヨーロッパのドイツやフランスで豪雨による洪水被害が相次いでいる。ドイツでは少なくとも5人が死亡したほか、フランス・パリではセーヌ川がはん濫する恐れが出ている。
ドイツ南部のバイエルン州で1日、豪雨により洪水が発生した。AFP通信によると、この洪水により少なくとも5人が死亡し、3人が行方不明となっている。また、数千軒で停電が起きているという。道路は寸断され、街にはがれきが散乱している。この地域では、さらに雨が降る予報が出ていて、不明者の捜索活動は難航が予想されている。
一方、フランスでもパリ南部で洪水の被害が出ており、地元メディアによると、濁流に飲み込まれた男性が死亡したほか、2万4000世帯が停電しているという。また、セーヌ川がはん濫する恐れがあり、洪水警報が出された。3日には水位が通常より5メートル以上上がる恐れがあるとみられている。
気象当局によると、パリなどでは1959年以降、5月としては最多の降水量を記録したという。パリでは洪水の影響でルーブル美術館が3日の営業を休止するなど、観光業にも影響が出ている。