フランスのパリ近郊で１３日、警察官夫婦が殺害された事件で、犯人の男が過激派組織に関与した罪で有罪判決を受けていたとみられることがわかった。

　事件はパリ近郊の住宅街で１３日、警察官の夫婦が刃物を持った男に殺害され、その後、立てこもった男が治安当局に殺害されたもの。ＡＦＰ通信によると男は２５歳で、過激派組織「イスラム国」に忠誠を誓ったと話していたという。

　その後の捜査関係者の話でこの男が２０１４年、イスラム過激派組織に関与した罪で有罪判決を受けた他、最近も、シリアの過激派組織に関係した疑いで捜査の対象となっていたことが新たにわかった。オランド大統領は緊急会議を開催し、対応を協議した。

　事件後には、「イスラム国」がラジオ部門を通じて、戦闘員による犯行だと認めている。当局は事件の背景や動機の解明を急いでいる。