露陸上選手、現時点でリオ五輪出場困難に
国際陸上競技連盟は17日、組織的なドーピングが行われていると指摘されたロシアに対する資格停止処分を解除せず、継続することを決定した。現時点では、リオデジャネイロオリンピックの陸上競技にロシアが参加できないことになる。
ロシアの陸上競技は、組織的なドーピングが行われているとして、去年11月に資格停止処分を受けて以降、国際大会に参加できない状態が続いている。
17日に行われた理事会では、この処分を解除してリオオリンピックへの参加を認めるかどうかが話し合われたが、ロシアの改善状況は不十分であるとして、処分を継続する判断が下された。これで現時点で、ロシアは、リオオリンピックの陸上競技には参加できないことになる。
決定に先駆けて、ロシアのプーチン大統領は、「ドーピングで選手全員が処罰されるべきではない。個人が問われるべき」と話し、けん制している。
来週には、IOC(=国際オリンピック委員会)の臨時会議で、ドーピングに関与していない選手の保護について議論する見込みで、ロシアの陸連会長は、その会議まではあきらめないとコメントしている。