露陸連に厳しい評価…現段階で五輪参加不可
組織的なドーピングが指摘されているロシアについて、国際陸上競技連盟(=IAAF)は17日、資格停止処分を解除しない判断を下した。現段階でリオデジャネイロオリンピックに参加できないことになる。
国際陸連 セバスチャン・コー会長「ロシア選手が国際大会へ復帰するための条件をロシア陸連が満たしていないと、国際陸連は全会一致で合意した」
今回、理事会は、資格停止処分となっているロシアについて、ドーピングを認める文化が実質的に変わっていないなどと厳しい評価を下し、処分の継続を決めた。会議に参加したロシアの理事は落胆をあらわにした。
国際陸連 ブトフ理事「とても残念だ。長い間、ロシア選手は『周りがドーピングをしているので(ドーピングをしないと)戦えなかった』と説明していた」
決定を受けて、ロシアでも動揺が広がっている。
ロシア国民「出場停止は良くない。残念」「ロシアの選手は不当に扱われている」
理事会は、ドーピングに関与していない個別の選手について、個人の資格で競技に参加できる可能性を残したが、きわめて狭き門となることも示唆した。来週、IOC(=国際オリンピック委員会)は臨時会議を開催して対応を協議する予定で、ロシア陸連の会長は、そこまではあきらめないとしている。