ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家最高顧問は、訪問先のタイで、ミャンマーからの出稼ぎ労働者と面会し、労働環境の改善などについて前向きに取り組む考えを示した。

　２３日にタイに到着したスー・チー氏は、ミャンマーからの出稼ぎ労働者が多く暮らすタイ中部の町を訪れ、集会に参加した。その中で、両国の友好な関係が最重要だと述べたうえで、労働環境の改善に前向きに取り組む姿勢を示した。

　スー・チー氏「私はミャンマーの人々が与えられるべき権利を得られるよう全力を尽くします」

　タイで働くミャンマー人は４００万人にのぼるが、長時間労働や低賃金など、過酷な労働条件で働かされるケースが多く、問題となっている。

　スー・チー氏は２４日、タイのプラユット暫定首相と会談することになっており、両国はミャンマー人労働者の待遇改善に関する覚書を交わす予定。