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治安と利便性どう両立? トルコ空港テロ

2016年6月30日 18:36
治安と利便性どう両立? トルコ空港テロ

 トルコの最大都市・イスタンブールの空港で起きたテロは、これまでに42人が死亡、200人以上がケガをした。事件から1日半がたち、犯行の手口や犯人像が明らかになってきた。現場の空港から天野英明記者が伝える。

 テロの実行犯3人について、アラ内相は29日、「外国人の可能性がある」との見方を示したが、地元メディアは、そのうちの1人はロシアのチェチェン共和国出身だとしている。さらに過激派組織「イスラム国」の拠点であるシリアのラッカから入ってきたと伝えている。一方で、これまでのところ、「イスラム国」による犯行声明は出ていない。

 今回のテロを受け、現場の空港は治安・警備要員が格段に増えた印象を受ける。

 ユルドゥルム首相「空港の入り口に、特別に訓練された治安要員を増やす予定だ」

 この事件では、実行犯が空港ターミナルの外でも銃を乱射していることから、再発防止に努める姿勢。一方で、警備には限界もある。空港内にある車のチェックポイントでは、実際にはさほど厳しい検問は行われていない。

 このイスタンブール空港は今やヨーロッパ・中東地域で利用客が4番目に多いハブ空港となった。トルコの急速な経済発展の象徴とも言える場所なだけに、今後、治安と利便性の両立をどうするのかが大きな課題と言えそうだ。