×

立てこもり突入作戦終了 日本人1人がケガ

2016年7月2日 14:51
立てこもり突入作戦終了 日本人1人がケガ

 バングラデシュの首都ダッカで、武装集団がレストランを襲撃し、外国人らを人質に取って立てこもった事件で、日本時間2日午前11時ごろ、治安部隊が突入した。作戦は終了し、武装集団6人を殺害したほか、人質13人を救出したという。その中に日本人1人が含まれていて、ケガをしているという。

 ロイター通信などが現地警察やメディアの話として伝えたところによると、日本時間2日午前10時40分ごろ、治安部隊約100人が、武装集団が立てこもるレストランに突入し、銃撃戦になった。その後、AP通信は、治安部隊の司令官の話として、治安部隊が少なくとも6人の武装集団を殺害したほか、複数を拘束して、建物を制圧したと伝えた。また、救出作戦で少なくとも13人の人質が救出され、その中に、ケガをした日本人1人が含まれるという。ケガの程度は分かっていない。

 事件があったのは日本時間2日午前0時すぎで、8人から9人の武装した集団がレストランを襲撃し、警察と銃撃戦の末、店内に立てこもった。これまでに警察官2人が死亡したほか、少なくとも26人がケガをして、うち10人が重体という。襲撃を受けたレストランはダッカの各国の大使館が集まるグルシャン地区にあり、日本人客も多く訪れるという。

ロイター通信や地元メディアによると、人質の数は20人ほどとみられ、その中にはイタリア人7人のほか、インド人が含まれていたという。

 日本のJICA(=国際協力機構)によると、日本時間2日正午現在、ダッカの事務所に勤務する日本人のスタッフ8人と連絡が取れておらず、JICAでは安否確認を急いでいる。

 ダッカ在住・日本人女性「(レストランは)閑静な感じでバングラデシュには珍しい所。日本人もたくさん行くが、外国人とかバングラデシュの富裕層が行くレストラン、本当にびっくりした。いきなりレストランだと身動きが難しくなってしまうのではと心配」

 こうした中、過激派組織「イスラム国」系の通信社は、戦闘員による犯行との声明を出し、「24人が死亡し、40人がケガをした」と主張している。さらに、店内とされる写真を公開したが、政府当局はこれまでのところ、武装集団についての詳しい情報は明らかにしていない。