オバマ大統領初参加 クリントン氏支持訴え
アメリカ大統領選で民主党の事実上の候補であるクリントン前国務長官の選挙活動に、オバマ大統領が5日、初めて加わった。
ライバルのトランプ氏が共和党内の支持を固めきれない中、クリントン氏は大統領との結びつきを見せつけ、本選への態勢を整えている。
民主党・クリントン前国務長官「オバマ大統領は大いなる指導者で、自らの理念でこの国だけでなく世界全体を引っ張っている」
アメリカ・オバマ大統領「かつてクリントン氏ほど大統領にふさわしい男性も女性もいなかった」
オバマ大統領はクリントン氏の実績を並べ、「彼女を信じている」「支持することが誇らしい」と強調し喝采を浴びた。
この日クリントン氏にもう一つの追い風がふいた。FBI(=連邦捜査局)は、私用のEメールアドレスを公務に使っていた問題について、「訴追するのは適切ではない」と結論づけた。訴追されれば選挙戦からの撤退もあり得た問題だけに、共和党のトランプ氏は早速「公正ではない」と反発している。
「信頼性」を損なう原因だった最大の懸念事項が無くなり、クリントン氏の戦いに弾みがつくとみられる。