戦闘機の情報など盗む 中国人に禁錮刑 米
アメリカ・ロサンゼルスの連邦地裁は13日、ボーイング社などのコンピューターシステムをハッキングして機密情報を盗んだ罪などで、中国人の男に禁錮46か月の判決を言い渡した。
中国人ビジネスマンのスー・ビン被告(51)は、2008年から2014年にかけて中国軍当局者2人と共謀してボーイング社や軍事企業のコンピューターシステムをハッキングして、戦闘機などに関する機密情報を盗んだ罪に問われていた。
ロサンゼルスの連邦地裁は13日、スー被告に対し、「これらの行為は、国家の安全保障に深刻な結果をもたらす」として禁錮46か月の判決を言い渡した。
アメリカ企業へのサイバー攻撃をめぐっては、中国軍の当局者5人が原子力発電所に関する機密情報を盗んだなどとして、2014年にアメリカの司法当局から起訴されているが、中国政府は、軍による一切の関与を否定している。