「イスラム国」と無関係か ドイツ銃乱射
ドイツ南部・ミュンヘンで9人が犠牲となった銃乱射事件で、警察は23日、過激派組織「イスラム国」との関連性はないとの見方を示した。
この事件は、ミュンヘンのマクドナルドの店舗とショッピングセンターで男が銃を乱射し、10代の若者7人を含む9人が死亡、27人がケガをしたもの。容疑者はイラン系ドイツ人の18歳の男で、犯行後に自殺している。警察の家宅捜索では、過去の無差別殺人事件に関する新聞記事などが発見されたが、「イスラム国」との関連を示すものは見つかっていない。
警察によると、容疑者はうつ病の治療で精神科にかかっていたことが分かっている。犯行に使った拳銃は違法に入手し、銃を持つライセンスを持っていなかったほか、事件直前に若い女性になりすまし、インターネットで若者たちを犯行現場に呼び寄せようとした可能性もあるという。
また、5年前の同じ日にノルウェーで77人が死亡したテロ事件に影響を受けた可能性もあるということだが、直接の動機についてはまだ分かっていない。