ASEAN“南シナ海問題”まとまらず
ラオスで開かれていたASEAN(=東南アジア諸国連合)の一連の会合が26日に終了した。南シナ海での中国の主張を否定した仲裁裁判所の判決に、ASEANとしてどう対応するかが焦点だったが、まとまることはできなかった。
ASEAN外相会議では共同声明の取りまとめが難航。南シナ海での中国の領有権を否定した仲裁裁判所の判決についての言及は見送られた。背景にあるのが中国の働きかけだ。中国の王毅外相は領有権を争うフィリピンを除くASEANのほとんどの国と会談を行い、立場を主張した。
王毅外相「(Q:共同声明は南シナ海問題に触れていないが?)正常のことじゃないか」
中国も交えた拡大会合で、日本やアメリカは、判決に従い、対話を通じて解決することを改めて求めたが、中国はこれまでの主張を繰り返した。
一方、就任後初の公式な外交デビューとなった北朝鮮の李容浩外相が会見し、今後も核実験を行うかどうかは「アメリカの態度による」と述べた。さらに、核問題をめぐる6か国協議については、戻る考えがないことを示唆した。