“副大統領候補”民主党ケイン氏が受諾演説
アメリカ大統領選に向けた民主党の党大会は3日目、副大統領候補に正式に指名されたケイン上院議員が演説を行った。
会場ではケイン上院議員の演説が行われ、この後にオバマ大統領の演説が続く。3日目のトリをつとめるのが副大統領候補ではなく大統領なのは異例だが、依然高い支持率を誇るオバマ大統領が締めくくることで党の団結を進める狙い。
そしてこれに先立ち、正式に副大統領候補に指名されたケイン上院議員が指名を受諾する演説を行った。
ケイン上院議員「輝かしい未来は自分たちの手で作ろうと思っている人のため、そしてクリントン氏のため、副大統領への推薦を受けます」
ケイン氏は本選での激戦州であるバージニア州の知事や、党の要職も経験した実務派。また、この日も得意のスペイン語を交えて演説し、重要な票田であるヒスパニック層からの支持を狙う。
これで11月の本選挙に向け、両党の候補者が決まった。現状に対する怒りや不満を際立たせ支持を訴えるトランプ陣営とは対照的に、未来への変革や希望を強調するクリントン陣営。しかし最新の世論調査(リアルクリアポリティクス)では、トランプ氏の支持率が45.7%と、44.6%のクリントン氏をわずかにリードしている。
クリントン氏がその性格について「とても楽観的」と評するケイン氏が、史上最も好感度の低い大統領候補とも言われるクリントン氏の欠点を補うことができるのか、その役割は重要なものとなる。