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朴大統領、異例の演説 日韓関係は一言のみ

2016年8月15日 12:47
朴大統領、異例の演説 日韓関係は一言のみ

 韓国で15日午前、朴槿恵大統領が演説を行った。

 これまで8月15日の演説では、慰安婦問題などの日本と韓国の問題について言及し続けてきた朴槿恵大統領。しかし、15日に朴大統領が日韓関係について述べたのはわずか一言だった。

 朴槿恵大統領「歴史を直視する中で、韓日関係も未来志向の関係を新しくつくっていくべきだ」

 これが26分間の演説で日韓関係について直接的に言及した全て。日本の植民地支配からの解放を祝う日の演説で、ここまで日本への言及が少ないのは異例のこと。背景には、慰安婦問題の解決にむけた日韓合意を受けた関係改善の動きを確実なものにしたいという考えがあると考えられる。

 演説では、日本を批判しなかっただけでなく、自らの成果である合意についても触れなかった。合意に反対する一部世論に配慮し、あえて一切の言及をしないという選択をした可能性もある。

 一方15日朝、韓国の与野党の国会議員が、日本と韓国が領有権を主張する島根県の竹島に上陸した。議員らは上陸前、「領土を守る意志を国民に伝えたい」と述べていて、国民にむけたアピールを狙ったものとみられる。