シリア空爆 ロシア軍機、イランから初出撃
ロシア軍の爆撃機が16日、イランの基地から出撃し、シリア空爆を行った。ロシアがイランの基地を使用するのは初めてで、軍事作戦は新たな局面に入った。
ロシア国防省によると、イラン西部ハマダンの空軍基地を飛び立った、長距離爆撃機などが16日、シリア国内の過激派組織「イスラム国」の武器庫などを空爆したという。去年9月からの軍事作戦で、ロシアがイランの空軍基地を使用するのは初めて。
地元メディアは爆撃機の効率的な運用が可能になるとしており、シリアでの軍事作戦は新たな局面に入ったといえる。
シリア情勢を巡って両国は、アサド政権を支援する立場で一致しているが、ロシアとしてはイランとの連携を強めることで、欧米をけん制する狙いもあるとみられる。