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G20開幕へ“南シナ海”巡り米中首脳は…

2016年9月3日 6:25
G20開幕へ“南シナ海”巡り米中首脳は…

 世界20の国と地域の首脳が集まるG20首脳会議が、4日から中国の杭州で始まる。これに先立ち、3日午後にはアメリカのオバマ大統領が現地入りし、習近平国家主席と南シナ海の問題などを巡って意見を交わす見通し。

 サミットが開かれる杭州市。人通りはまばらで目立つのは警察の姿ばかり。警備の市民生活への影響から地元政府は、1日からの1週間を休みにすると発表。街は、厳戒態勢となっている。中国が国の威信をかけて臨む今回のG20。経済の減速に加え南シナ海の問題などで国際社会から批判をあびるなか、習近平指導部はG20を成功させ内外にアピールしたい思惑がある。

 中国国内では普段はアクセスできないサイトが自由にみられる様になっており、自由に閲覧できることについて中国側は、「国際基準にした」と説明。開かれた中国をアピールする狙いがあるとみられる。

 今回のサミットの焦点のひとつが南シナ海の問題。3日に現地入りするオバマ大統領も習主席との直接会談で、この問題に言及し、南シナ海での中国の主権を否定した仲裁裁判所の判決を受け入れることなどを求めるものとみられる。

 南シナ海の問題は、経済問題をテーマとするG20の趣旨にそぐわないとけん制する中国。主要国のリーダーが一堂に会する場で、どのようなやりとりが行われるのかが注目される。