戦闘懸念…アサド政権が「停戦終了」の声明
内戦が続くシリアでアメリカとロシアが主導する停戦が始まってから1週間がたった。アサド政権側は19日、「停戦は終了した」と声明を出し、戦闘が再燃する懸念が高まっている。
シリアでは今月12日に停戦が発効し、まずは1週間維持できるかが焦点となっていたが、アサド政権軍の司令官は19日、反体制派側が合意を守らなかったと主張し「停戦は終了した」と声明を出した。
イギリスに拠点を置くシリア人権監視団は19日、停戦から1週間がたった直後に北部のアレッポ周辺で激しい空爆があり、少なくとも32人が死亡したと発表した。
一方、アメリカ国務省は声明を発表し「停戦を延長する用意がある」として、ロシアとの協議により、停戦を維持したい意向を強調している。