米大統領選・両党の副大統領候補とは…
アメリカ大統領選挙で、民主党のケイン上院議員、共和党のペンス・インディアナ州知事の両副大統領候補によるテレビ討論会が始まった。2人の候補者について、詳しく見ていく。
知名度こそ低い2人だが、ともに政治経験は豊富で、法律関係の出身という共通点もある。
まず、民主党の副大統領候補、ティム・ケイン氏は1958年2月26日生まれの58歳。地元は大統領選の激戦州であり、今回のテレビ討論の開催地でもある南部バージニア州。
名門ハーバード大学のロースクールを卒業、弁護士の資格がある。青年期には中米のホンジュラスでカトリック教会の宣教師として過ごした。こうした経験から、流ちょうなスペイン語を身につけた。リッチモンド市の市長を経て2006年から2010年までバージニア州知事を務めた。現在はバージニア州選出の上院議員。政策的にはリベラル派として知られている。
一方、共和党の副大統領候補、マイク・ペンス氏も弁護士出身の政治家で、1959年6月7日生まれの現在57歳。地元インディアナ州の大学を出て弁護士の仕事をしながら、早くから政治家を目指した。
地元ラジオ局で人気パーソナリティーとなったあと、2000年には念願の下院議員に初当選、6期連続当選を果たす。2012年にインディアナ州知事選に出馬、当選して現在に至る。政策的には保守色が強いことで知られている。
ケイン氏、ペンス氏ともに、着実に経験を重ねてきた実務派の政治家といえる。