米大統領選 副大統領候補が討論会で攻防
アメリカ大統領選で、副大統領候補による討論会がバージニア州で行われた。トランプ氏が税金逃れをしたと批判されている問題などをめぐり、攻防が繰り広げられた。
討論会では、共和党のトランプ氏が自らが長期間、富裕層への優遇措置を利用して、所得税を納めていなかったとされることについて、副大統領候補のペンス氏は擁護しきれず防戦一方となった。
民主党・副大統領候補、ケイン氏「トランプ氏は納税報告書を公表すると約束したのに破ったじゃないか」
共和党・副大統領候補、ペンス氏「破ってない」
ケイン氏「クリントン氏が『税金を払っていない』と指摘したら、トランプ氏は『かしこいから』と言った。払った我々がバカだと言いたいのか?」
また、司会者からも、この納税問題や、移民の強制送還などトランプ氏の過激な政策について、再三、説明を求められたペンス氏だが、合理的に答えることはできなかった。
これに対しケイン氏は、「差別的な言動を繰り返すトランプ氏をなぜ擁護するのか理解できない」などと攻勢を強めた。
全体を通じては、いかにトランプ氏を擁護するのが難しいかを印象づけた形で、共和党の選挙戦が厳しくなる可能性もある。