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タイ国王の遺体が王宮に 沿道で国民が涙

2016年10月15日 7:09
タイ国王の遺体が王宮に 沿道で国民が涙

 13日に死去したタイのプミポン国王の遺体が14日、国民が見守る中、病院から王宮に到着した。プミポン国王は在位期間が世界で最も長い君主として知られていた。

 プミポン国王の遺体を乗せた車列は、日本時間の午後6時半すぎに病院を出て、王宮へ到着した。沿道は、国王に最後のお別れをしようと多くの市民で埋め尽くされ、遺体を乗せた車列が通ると多くの人が手を合わせ、涙を流す人の姿も見られた。

 市民「1人の国民として国王をお見送りし、最後に国王のために何かしたかった」

 今後、新しい国王には王位継承権第1位のワチラロンコン皇太子が即位する見通し。しかし皇太子は、これまで海外で滞在することが多かったことなどもあり、「国の父」として敬愛され続けてきたプミポン国王ほどの信頼を受けるには至っていない。

 一方で、プミポン国王が病床に伏してからは、積極的に公務をこなすなどしていて、今後、どのように国を率いていくのか、タイ国民が関心を寄せている。