アメリカ大統領選挙で、最後のテレビ討論会が来週行われるのを前に、共和党のトランプ候補は１５日、健康不安が囁（ささや）かれる民主党・クリントン候補に対し、「薬物検査を受けるべき」などと挑発した。

　トランプ氏は演説で麻薬中毒者の増加が社会問題化していると指摘し、移民政策の徹底によって麻薬密輸の抜け穴を封じるなどと強調した。一方で、トランプ氏は健康不安が囁かれるクリントン氏が麻薬を使用しているかのような発言をして、挑発した。

　トランプ氏「討論会の前に薬物検査を受けようじゃないか。何があったか知らないが、クリントン氏は前回の討論会で最初は元気だったが、最後はヘトヘトだったから」

　最後のテレビ討論会は今週１９日に行われる。女性を巡るスキャンダルで劣勢が続くトランプ氏は、クリントン氏の健康不安に再び焦点を当てることで、巻き返しを図る狙いがあるとみられる。