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「香港は中国ではない」巡り中国介入の動き

2016年11月7日 12:32

 香港で6日、民主派による大規模なデモがあり、一部が警官隊と衝突した。香港では先月、議員が「香港は中国ではない」と議場で訴えたことを巡り中国側が介入する動きを見せている。

 香港では先月、議会にあたる立法会で独立志向が強い議員2人が、「香港は中国ではない」などと書かれた旗を議場で掲げたり、中国を侮辱する発言をしたりして、問題となっていた。

 香港メディアによると、2人の言動に対して中国側が、香港の憲法にあたる基本法に抵触しないか、7日にも解釈を示す方針で、中国側の解釈によっては、2人は議員としての身分を失う可能性が出てきている。

 香港の民主派団体は、この問題への中国の介入が香港の自治を認めた「1国2制度」をゆがめるものだと反発していて、6日のデモには中国に抗議するプラカードを掲げた市民ら、約1万人が参加した。

 今後、中国側の対応次第では、反発はさらに強まる見通し。