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クリントン氏 深夜まで最後の訴え

2016年11月8日 13:37
クリントン氏 深夜まで最後の訴え

 アメリカ大統領選挙の投票が日本時間8日夜に迫った。勝敗は、激戦となっている州の結果次第とあって、クリントン氏とトランプ氏が激戦州に入って最後の訴えを行っている。クリントン陣営のペンシルベニア州から近野宏明記者が伝える。

 投票日前夜、アメリカの独立宣言が行われた記念館で行われた集会に集まったフィラデルフィアの市民は2万人。これまでの選挙キャンペーンで最大となる。オバマ大統領夫妻、ビル・クリントン元大統領や豪華な助っ人が総動員されている。気温は8℃と冷え切った夜の集会だが、会場のボルテージは徐々に上がってきている。

 オバマ大統領「私やビル・クリントン元大統領よりも大統領になる準備ができている人がいます。次の大統領はヒラリー・クリントン氏です!」

 クリントン氏「私が次の大統領になります!」

 クリントン氏は7日に3つの州、4か所を巡る。その都度、「自分はあらゆる人々のための大統領になる」と訴え、差別的な発言を繰り返してきたトランプ氏との違いを強調している。

 最新の支持率(リアルクリアポリティクスより)はクリントン氏が45.5%、トランプ氏が42.3%とクリントン氏が3.2ポイントリードしている。それでもクリントン氏はこのあと激戦州のノースカロライナに飛んで、投票日に変わる15分前の深夜11時45分から最後の集会に臨む予定で、勝利への強い執念をうかがわせる。

 2008年の大統領選挙から8年。史上初の女性大統領を目指した長い長い戦いはいよいよ最終章を迎える。