クリントン陣営“女性票”取り込み戦略
アメリカ大統領選挙で、共和党・トランプ候補を嫌う女性の票はそのまま民主党・クリントン候補へ流れるわけではない。激戦となっている州でクリントン陣営の懸命の働きかけを取材した。
クリントン氏「女性が尊敬をもって待遇されるべきだと考える人は私に投票してほしい」
「女性の味方」である姿を強調した。その理由は、勝てば勢いのつく重要なペンシルベニア州での“勝敗の鍵”は女性が握っているからだ。特に郊外に住む高学歴の女性は、これまで共和党に投票する傾向があった。しかし今年は、トランプ氏に強い嫌悪感を示している。クリントン陣営は、こうした女性を着実に取り込む戦略に出た。
無党派の女性「(トランプ氏の発言は)かつて聞いたことがないほど不快で、娘がいる人の発言だとは思えないわ」
女性には女性を-。
戸別訪問を行うボランティアの中には女性の姿が目立った。初めて戸別訪問を行うというステファニーさんは女性の有権者を狙い、不在だった妻に向けてクリントン氏をアピールする資料を残した。
ステファニーさん「全ての女性がクリントン氏に投票すれば全米でも勝利できるでしょう」
女性票を取りこぼすことのない地道な戦略で、女性初の大統領にまた一歩近づいている。