クリントン氏指名受諾演説「分断か団結か」
アメリカ大統領選挙へ向けた民主党大会は最終日。女性初の大統領をめざすクリントン氏が大統領候補の指名受諾演説を行い、大統領選で勝利し、アメリカをけん引していく決意を強くアピールした。
オバマ政権のもと「アメリカはすでに強い」と強調したクリントン氏は、「団結」をキーワードに共和党のトランプ氏の政策や言動をことごとく否定した。
クリントン氏「謙虚な気持ち、強い決意、強い自信を持って、大統領候補への指名を受諾します!」
57分間に及ぶ演説ではトランプ氏の過激な政策は「何の解決策も示していない」と批判しながら、有権者に「分断か団結か」の選択を求めた。
「トランプ氏は我々を分断しようとしている。多くの移民に対し市民権への道をつくる。私たちは壁を築く代わりに、誰もが良い仕事を得られる経済を築く」-クリントン氏はさらに、アメリカの自由と多様性を尊重する姿勢を打ち出し、不法移民の入国禁止などを掲げるトランプ氏との違いも際立たせた。
その上で、「トランプ氏は一人で解決するというが、一人では解決できない」と断言し、国民や世界の国々が団結し取り組む重要性を重ねて強調した。
豊富な実績をもとに手堅い手法で問題に取り組むクリントン氏の姿勢は有権者にどう受け止められるのか。11月8日の本選に向けた戦いがいよいよ本格化する。