“離脱”発言受け パリ協定の重要性発信へ
地球温暖化対策について話し合う国連の会議(=COP)で、国連側の事務局長と日本側が17日に会談した。アメリカのトランプ次期大統領がパリ協定から離脱すると発言していることを踏まえ、協定の重要性を発信していくことで一致した。
エスピノーザ事務局長との会談は、COPの会場に不安が広がる中で行われた。
国連気候変動枠組条約・エスピノーザ事務局長「パリ協定のもつ人類の未来や社会幸福にとっての重要性について、重要なメッセージを発信していくべき、ということで一致した」
山本環境相は、この日までに6人の高官らと会談したが、内容はパリ協定を守ろうということに尽きるとしている。
一方、この日、日本政府は会見し、自らの取り組みを説明した。しかし質問はトランプ氏に関するものばかりだった。会見の出席者は日本メディアを除くと数人にとどまった。
日本政府の会見「(Q:パリ協定の合意と取り組みからトランプ氏が離脱しようとしていることについてどう思いますか)この段階で、私たちからコメントはありません」
アメリカを中心に波紋が広がる中で、同盟国である日本はこの分野で今後、存在感を示す必要がある。