上海日本人学校が創立30年目 財政難も
中国・上海の日本人学校が創立から30年目を迎え、19日、記念式典が行われた。反日デモなどの影響から、ここ数年、生徒数は減少し、財政難が懸念されている。
中国・上海市にある日本人学校は、今年で30年目を迎え、19日の式典では、卓球の福原愛選手らからお祝いのビデオメッセージが寄せられた。
上海日本人学校は、日系企業の進出が増加したことで、一時、小中高あわせた生徒数は3000人を超え、世界最大の規模になった。しかし、反日デモや、大気汚染などが原因で、2013年をピークに生徒の数が減り続けている。また人件費の高騰や、中国国内の物価上昇があり、財政難が懸念されているという。
上海日本人学校・武一彦事務局長「学校の収入は授業料ですから、やはり子供の数が減るのは苦しい。人件費が上がってきたり、コストが上がってきているので、そこの部分に影響がなければいいなと考えています」
学校側や日本領事館は、今後、日本政府に財政支援や教員の派遣などを求めていく方針。