カストロ氏の追悼式始まる キューバ
キューバ各地で28日、死去したフィデル・カストロ前国家評議会議長の追悼行事が始まった。首都ハバナには祭壇が設けられ、全国から多くの人が別れを告げに訪れた。
ハバナ市内の中心にある革命広場には祭壇が設けられ、午前9時の開始前から多くの人が集まり長蛇の列となった。祭壇の前には泣きながら別れを告げる人や、携帯電話で撮影をする人が多くいた。
弔問に訪れた人「今日は私の誕生日なのですが、人生で一番悲しい日になりました」「彼は私にとっては家族のよう、兄弟のような存在でした。私たちのために戦ってくれたんです」
明日は大規模追悼集会が行われる予定で革命広場ではその準備が進んでいる。
カストロ氏をめぐっては国内でも「カリスマ的指導者」という称賛と「独裁者」という批判と功罪で分かれているが、弔問に訪れる多くの人の涙は彼がこの国に残した影響の大きさを物語っている。