中国空母「遼寧」太平洋に初めて進出
25日、初めて太平洋にでたことが確認された中国軍の空母「遼寧」。台湾の南を通って現在、南シナ海の方向へと航行している。
防衛省によると、空母「遼寧」など6隻は25日、沖縄県宮古島の北東約110キロの沖縄本島との間の公海上を航行し太平洋に抜けた。「遼寧」が太平洋に進出するのを自衛隊が確認したのは初めて。
台湾の国防省によると「遼寧」は、その後、台湾の東側から南側をまわるように航行し、現在、南シナ海の方向へと航行しているという。中国国防省はどの海域で訓練を行うかなど詳細は明らかにしていない。
一方、中国外務省は、「定期的な訓練の一環」で海軍の活動は、「国際法にのっとって行われている」としている。中国としては、今回の遠洋訓練で台湾とともに南シナ海問題で対立するアメリカをけん制する狙いもあるとみられる。