中国と共に発展…圧力には屈せず~台湾総統
台湾の蔡英文総統は31日、新年に向けた談話を発表し、中国に対して、「圧力に屈することはしない」と述べる一方、交流を重ね、ともに発展していきたいとの考えを表明した。
台湾の蔡英文総統は、「1つの中国」を認めるよう外交圧力を強めている中国に対して、「台湾をどう喝するなどの古い路線に戻った」と批判した。
その上で、「圧力には屈服せず、過去のような対立関係にも戻らない」などと述べ、統一でも独立でもなく、現状を維持してともに発展をはかるとの主張に理解を求めた。
また、経済については、世界的に保護主義の高まりが懸念されていることを念頭に、台湾は貿易の自由化を堅持するとした上で、「国際社会の中で、より大きな責任を果たしていく」と述べ、アメリカや日本、東南アジアの国々との経済的な連携を強めていく姿勢を強調した。