アメリカのトランプ次期大統領は９日、中国のネット通販最大手「アリババ」のジャック・マー会長とニューヨークで会談した。アメリカの雇用創出などについて意見交換したという。

　マー会長が率いる「アリババ」はネット通販などを展開する巨大な企業グループで、２０１４年にはアメリカの株式市場に上場を果たした。約４０分の会談後、２人はそろってカメラの前に姿を見せた。

　トランプ氏「いい会談だった。彼は素晴らしい実業家でアメリカと中国を愛している」

　マー会長「アメリカの中小企業がアリババ経由で中国などに物を売ることについて話した」

　また、マー会長は、産業が衰退しているアメリカの中西部を中心に１００万社の中小企業を支援する取り組みなどについて話したという。トランプ氏は、貿易問題などで中国に厳しい姿勢を見せていて、今後、米中の緊張関係に変化が生まれるか、注目される。