岸田外相は１７日、訪問先のドイツで、ロシアのラブロフ外相と会談し、外務・防衛閣僚協議「２プラス２」を、来月、東京で再開することで合意した。

　日本とロシアの安全保障政策を協議する「２プラス２」は、ウクライナ情勢を受け中断されたままとなっている。しかし、北方領土問題の解決に向けて、日露の協力関係を深める狙いなどから、来月２０日に東京で再開することが決まったもの。

　岸田外相「厳しさを増す現下の地域情勢にかんがみ、日露間の意思疎通を図るという観点から、建設的な議論をしたいと考えています」

　また、今回の会談では、北方領土における共同経済活動の協議を進めることでも一致し、来月１８日に東京で次官級の協議を行うことになった。

　また、元島民の北方領土への自由な往来の実現に向け、負担軽減のため航空機を活用することについても協議したという。